Index > 屋台なんかは最高にのれんが似合う

世界とのギャップに似合うのがのれん

のれんが似合うお店を探すとすれば、私の住む京都にはそれこそたくさんのお店が見つかると思います。一時期、京都に住んでいると意外と京都の名所や旧跡にはうといものだからと、観光客になった気分で京都観光をすることにハマったことがありました。

もっとも京都らしさを感じられる界隈といえば、清水寺がある東山、清水界隈。お茶屋で有名な祇園を抜け、清水寺に続く道をそぞろ歩くと、あちこちに和の趣のステキなお店が立ち並び、その店先には必ずといっていいほど、暖簾がかかっています。

飲食店などでは、のれんが出ているか出ていないかで、もう営業しているのか、まだ準備中なのかがわかり、これはなかなか乙なものだなと改めて感じたものです。

風情あるたたずまいのお店の入り口に、プラスチックの札で営業中とか準備中などといったお知らせがされているのをみると、そこが京都を感じさせる場所であるだけに、ガッカリした気分になってしまうと思います。

また、それをくぐって入るその先は、ある意味、未知との遭遇。おそばやさんにしても、甘いものがいただける甘味どころにしても、洋風になれた現代社会から、一歩足を踏み入れたときに感じる落ち着いた世界とのギャップに似合うのがのれんだと思います。

店の雰囲気作りに欠かせないのれん

のれんと言えば、よく通った居酒屋を思い出します。繁華街ではなく住宅街にポツンとある感じであまり目立たないのですが、いつもお客さんで賑わっていました。

そこの名物はなんでも大盛りであることです。刺身は大きく、それだけでお腹いっぱいになるくらいでしたし、おにぎりも超特大でした。

住宅街にあるので、よく妻を連れて出かけました。繁華街にある店だと服装などを気にしなければなりませんが、近隣だったのでまったくの普段着で行くことができる気軽さが気に入っていました。

しかし、のれんをくぐることによって、私たちは外食を楽しみにやってきたちゃんとした客ですよという儀式をおこなって入ってきた気分になります。

中に入ると、照明が暗くなっており居酒屋の雰囲気が醸し出されていました。のれんがまるで現実と別世界の境界線にでもなっているような感じさえしました。

日本で古くから伝わっているのれんは、我々日本人にとっては心を落ち着かせるアイテムだと感じます。なにか我が家とか故郷を想い起させるようななつかしい感じがあります。

また、店の雰囲気作りには絶対に欠かせないものでもあると思います。日本の古きよきものとして後世にも伝えられていけばいいなぁと思います。

のれんでのちょっと残念な思い出

のれんと言えば、日本の伝統的工芸品であり、元々は直接風や光が入るのを防ぎ、寒さよけとして取り付けられたのが始まりです。今ではお店の顔として、またはイベントなどで壁にかける日本らしいインテリアとして、日除けのように大きな布を掲げる巨大バナーに近い看板代わりとして、国内、海外幅広い地域で様々な用途で愛用されている店装用品です。

お店に使われたり、家庭のダイニングに使われたりしますので、私たちの生活において見たことがない人は恐らくいないのではないのでしょうか。そんなのれんが似合うお店に関して忘れられない思い出が1つあります。

私が小学生の頃の話です。世間では大阪万国博覧会で賑わっていました。当時、両親から半年に1回くらい、食事に連れて行って貰っていました。よく連れて行ってもらったのが、大阪梅田にあるデパートでした。

そこの上層階の見晴らしが良いレストランで昼食を食べることが凄く楽しみでした。そこには、入り口に綺麗なのれんが掛けてあり、よく似合っているなと思いました。その横のショーウィンドウに、ラーメンやかやくご飯定食やウナギ丼や親子丼などサンプルがあり、それを見ながら、どのメニューにしようかと考えることが多かったです。

その日も、ショーウィンドウのサンプルを見ながら、何を食べようかと思案していたのですが、のれんを潜った瞬間に学校の友達とその両親に偶然出会い、相席して食事を採ることになりました。

私は、大好きなお子様ランチとジュースを頼みました。食事が運ばれてくるまでの間、学校での出来事や友達のことについて話をしていました。その日は日曜日だったので、レストランも満席でなかなか食事が運ばれてこなかったのです。ようやく料理が運ばれてきていざ食べようとした瞬間、ジュースをこぼしてしまいました。

テーブルの上がジュースで汚れてしまったので、両親からびっくりするくらい怒られました。私が悪かったので、怒られるのは仕方が無かったのですが、あまりのショックのため泣いてしまいました。

そのよう小学生の頃の思いでの中で、最も、印象に残っているのが、レストランでジュースをこぼして両親に怒られたことと、入り口に掛けてあった暖簾です。

今はその当時からかなり経ちましたが、のれんが似合うお店と言えば、そのレストランを思い出します。

屋台こそのれんが似合う店ナンバーワン

のれんが似合うお店は、もちろん和食屋さんである。これがフランス料理やイタリア料理の店では様にならない。中華もちょっと合わない。まあ、和食屋ならばどこでもいいかというと、それは別問題になるけれども。

ラーメン屋さんの場合なら、のれんはOKである。中華の店とラーメン屋さんは全く別物であると思っている。ラーメンはもはや日本料理なのです。

屋台なんかは最高にのれんが似合うではないか。

そうだ、そうだ、忘れていた。屋台こそが、のれんが似合う店ナンバー1、キングである。

屋台の場合だと、それは幅広くいろんな店があるけれど、ほぼみんなのれんが似合うと言ってもいいだろう。

しかし、クレープ屋さんのような移動販は別物である。屋台には間違いないのかもしれないが、ああいう系はのぞくことにしよう。

屋台でのれんが似合う最大の理由は、あの微妙な長さにあるのだと言ってもいいだろう。

長くも短くも無く、かといって何だか中途半端な長さをしているものである。でも、それが屋台にピッタリなのだ。

屋台の場合だと、足下はしっかり見えていた方がいいが上半身や顔は見えない方がいい。すると、あの長さになるのだ。ああ、久しぶりに屋台で一杯やりたくなってきた。