世界とのギャップに似合うのがのれん
のれんが似合うお店を探すとすれば、私の住む京都にはそれこそたくさんのお店が見つかると思います。一時期、京都に住んでいると意外と京都の名所や旧跡にはうといものだからと、観光客になった気分で京都観光をすることにハマったことがありました。
もっとも京都らしさを感じられる界隈といえば、清水寺がある東山、清水界隈。お茶屋で有名な祇園を抜け、清水寺に続く道をそぞろ歩くと、あちこちに和の趣のステキなお店が立ち並び、その店先には必ずといっていいほど、暖簾がかかっています。
飲食店などでは、のれんが出ているか出ていないかで、もう営業しているのか、まだ準備中なのかがわかり、これはなかなか乙なものだなと改めて感じたものです。
風情あるたたずまいのお店の入り口に、プラスチックの札で営業中とか準備中などといったお知らせがされているのをみると、そこが京都を感じさせる場所であるだけに、ガッカリした気分になってしまうと思います。
また、それをくぐって入るその先は、ある意味、未知との遭遇。おそばやさんにしても、甘いものがいただける甘味どころにしても、洋風になれた現代社会から、一歩足を踏み入れたときに感じる落ち着いた世界とのギャップに似合うのがのれんだと思います。